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vol.1   INNOMAGブログ、始めます

みなさん、はじめまして。中高図書室司書のKです。 

好きな本のジャンルは、ミステリー、SF、海外小説、青春小説です。 

ライトノベルから国語辞典まで、おもしろそう! と思ったらなんでも読みます。 

おすすめの本があったらぜひ教えてください。 

このブログでは、本校舎7Fにある中高図書室、通称INNOMAG(イノマグ)の日常と本の情報を発信していきます。 

よろしくお願いします! 

 


vol.2 7/7プレ読書会

こんにちは、司書のKです。 

今回の更新は、7月に行ったプレ読書会の紹介です。 

そもそも読書会ってなに? という人もいると思うのですが、基本的には、「解釈をひとつに絞らず、集まった人それぞれが自由に本の感想を語り合い、異なる視点を得る面白さを味わう」イベントです。 

今回はプレ読書会ということで、INNOMAGによく来室する高校生2名に声を掛けて、江戸川乱歩の「人間椅子」を題材に行いました。 

国語の授業以外では、あまり古い作品は読まないという生徒も、なんとかその場で読める短編かつ、突っ込みどころ満載な内容となっています。 

著作権が切れている作品なので、無料でこちらの青空文庫からも読めます。 

https://www.aozora.gr.jp/cards/001779/files/56648_58207.html(青空文庫) 

 

※以下作中の内容に触れます。 

↓↓↓↓↓↓↓↓ 

 

 

「人間椅子」は女流作家のもとに届いた、自称ファンの男が書いた怪文書をめぐるお話です。その描写の生々しさから「気持ち悪い」、「怖い」という感想がまず上がってくると思います。 

しかし、個人的にはそこからが面白い作品です。 

会の進行役として提示したのは「どこまでがフィクションか」という問いでした。 

作品が書かれた時代背景を考察したり、行間を読んだり、登場人物の発言を疑ってみるなど読み方はさまざま。読書会の自由さが伝わると、生き生きと話し合う姿が見られました。 

女流作家、ファンの男、女中、作家の夫が主な登場人物ですが、女中犯人説や夫変装説、乱歩の実体験では? といった意見も出て大いに盛り上がりました。 

次回の読書会は秋に予定しています。 

あなたも、一人では得られない読書の楽しさ、味わってみませんか?