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INFORMATION
【 5学年研修旅行 北九州コース】
2024/01/12
1.概要

日程:12/21-12/24 3泊4日
主な行先:小倉・門司、大宰府、長崎

以下が生徒の掲げた旅行の目的です。
・体験学習や自主研修を通して社会見聞を深める
・班行動を通して社会性、公共心、コミュニケーション能力を養う
この旅では、全員が分担をしてしおりを作成し、さらに、各班が事前学習で調べた行先についてガイド役を行う時間を設けました。
研修旅行委員のメンバーのみならず、全員参加の旅行を目指しました。

2.1日目
①集合、出発
早朝の羽田空港、全員が集合時間に間に合い、無事出発です。
着陸した北九州空港には、雪が降りしきり道路がところどころ白くなっていました。



②小倉城
吹雪の小倉城。日本史選択者が授業で得た知識を口にしながら見学をしていました。寒空の下、美しい庭園の見学も楽しみました。
③門司港
関門海峡の波の速さやコンテナ運搬の難しさを、関門海峡ミュージアムのゲームを通じて学んでいました。想定以上の寒さをうけ、予定より早めにホテルに再集合し、行程を終えました。



3.2日目
①太宰府天満宮
「高3の0学期」を目前にしている当学年。学問の神様・菅原道真公に学業成就のお願いをしながら、白銀の大宰府を楽しみました。名物・梅が枝餅も堪能しました。
②ハウステンボス
長崎に移動し、各班でイルミネーションや散策をしました。特設のスケートリンクで、アイススケートを楽しんでいる班もありました。



4.3日目
①原爆資料館・平和講話
前半2日間とは打って変わり、長崎の原爆投下について厳粛な面持ちで見学しました。平和記念ホールにて、被爆者の方の講演を聞かせていただきました。「日本の平和を守っていくのは皆さんたちです。どうかこれからの日本をよろしくお願いします。」という一言を胸に刻んでいました。

②長崎中華街にて昼食
事前に調べたお目当てのお店に行った班、中華街を散策して目に留まったお店に入った班とさまざま。ちゃんぽんや中華料理を堪能できたようです。

③軍艦島クルーズ
軍艦島の前に寄港した高島は「猫の島」としても知られ、生徒はかわいらしい猫に癒されていました。
年間100日程度しか上陸できないと言われる軍艦島。前日は大雪の悪天候のためフェリー自体が欠航していたようですが、皆さんの日頃の行いが実ったのか、無事上陸することができました。
軍艦島を最も楽しみにしていたという生徒も非常に多かったようで、崩れた建物の中に炭鉱で必死に働いていた方々の生活を感じ取ることができました。「本当に頑張っていた方々の職場は目に見えない、1キロ海の底に潜ったところにある。地上に上がってこられなかった方もいる。」というガイドさんの言葉を聞いて、より一層神妙な面持ちで見学をしていました。冷たい海風が吹き付ける中、「二度と来られないかもしれない!」と敢えてフェリーのテラス席に上りっぱなしの生徒たちもおりました。



5.4日目
①長崎市内班別自主研修
何とか大きな体調不良もなく最終日を迎えることができました。午前中は、この旅でおそらく初となる晴れ間も見ることができ、朝の凛とした空気の中、グラバー園や出島、大浦天主堂などをめぐっていました。途中、ステンドグラスづくり体験を行い、はんだごてを使って思い思いのキーホルダーを作成しました。ガラス工房で製品を作っている職人さんにも興味津々の様子でした。「大浦天主堂って、原爆で門が吹き飛ばされてしまったところだよね」と、前日までの学びも生かして周っていたようです。

②帰京
悪天候の影響で到着が10分ほど遅れましたが、無事に到着。
計画から1年間活動した旅行委員の2人、本当にお疲れさまでした。



6.旅の総括
この学年は、新型コロナウイルスの影響で中学校の宿泊行事が全くできなかった人が非常に多い学年です。ゆえに、集団で寝食を共にする経験をしたことがない人がほとんど。旅のはじめは、羽田空港の集合こそ間に合ったものの、5分前行動をすること、事あるごとに整列して点呼をとること自体が不慣れだったようにも思います。
旅を続けるにつれ、誰かが気づいて忘れ物がないかチェックしたり、配膳を手伝ったり、ホテルの方々にお礼を言っていたりと、成長を感じることができました。原爆資料館見学の神妙な面持ち、ステンドグラスづくりでの真剣なまなざしは、引率教員として忘れられません。
出発前、「学校生活でできていないことは旅行でも発揮できない」と伝えました。旅が終わった今は、「旅行で学んだことは学校生活でも発揮できる」と伝えたいと思います。「どうにかなるだろう」と楽観視する前に下調べをすること、困ったときは現状報告をきちんとすること、一般の方々に常に配慮しながら行動することなど、これからの社会で必要なことをたくさん学べたはずです。
4日間バスを運転してくださったドライバーさんに深々とお礼をしていた時のように、周りの人への感謝の気持ちを忘れないでいてほしいと願うばかりです。

コース担当:藤澤