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シリーズ企画 FIRE – Future Inspired Reflective Encounters –
授業・学び
第2回 石田光規先生(早稲田大学教授)
8月25日(月)、夏季休業明けに本校INNOMAG(図書室)において、第2回 FIRE - Future Inspired Reflective Encounters - を開催いたしました。FIREは、社会で活躍する多様な「LARNER(学び続ける人)」との交流を通じて、自律的な学びとキャリア形成への意欲を喚起することを目的としています。「学び続けるLEARNER」の姿を体現すべく、社会の第一線で活躍されている方をお招きし、ライター・だいまりこ氏とのトークセッションを通じて学びを深めるシリーズ企画です。
今回は、早稲田大学教授で社会学をご専門とされる石田光規先生を講師にお迎えし、『「“友だち”ってむずかしい?」~みんなで考える人間関係のカタチ~』をテーマにお話しいただきました。石田先生からは、社会学と心理学の違いをわかりやすくご説明いただいたのち、「人類が友人関係を研究し始めたのはいつからか」という問いを出発点に、社会の変化と人間関係の結びつきについて深く考える機会をいただきました。かつては人間関係が生まれによって規定されていた一方、1990年以降は個人の選択が重視され、自由の拡大とともに「選ばれる努力」が不可欠となり、関係性が一層複雑化していることをご指摘くださいました。また、「かつては喧嘩を通じて仲が深まるとされたが、現代では喧嘩によって関係が終わると受け止められる傾向がある」という変化や、SNSの普及と人と関わる「場」の在り方を通して、人間関係の新たな課題と可能性を示していただきました。

質疑応答の場面では、生徒からの問いかけ一つひとつに丁寧にご回答くださり、会場は終始温かな雰囲気に包まれました。参加した生徒からは「友情について考えていたので大変タイムリーでした」「心地よく学べる時間でした」といった感想が寄せられました。さらに、今回からは保護者の方々にもご案内し、「有休をとって参加したが大変有意義であった」との声もいただき、生徒のみならず大人にとっても学びを共有する貴重な場となりました。
なお、第3回FIREは9月8日に開催予定であり、ミネルバ大学大学院をご卒業され、英語多読教育のBOOKiLAND学長を務められている堀場英雄先生をお迎えいたします。

