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準備10年、成功5分 ― 毎回の説明会に向き合う生徒たち
授業・学び
土・日曜日は、時間を気にせず眠ったり、友達と遊びに出かけたりして、また月曜日から頑張る。
そんな過ごし方が、多くの人にとっては自然かもしれません。
それでも、受験生に「来てよかった」と思ってもらうことはもちろん、土曜・日曜を問わず、朝早くから遅くまで学校説明会に参加してくれている在校生にも、何か一つでも持ち帰ってほしい。その思いで、学校説明会を実施しています。




限られた時間の中で、学校の特色を伝え、生徒の姿を届け、来校された方に何かを感じ取ってもらう。
時間にすれば、ほんの数十分、あるいは数分です。





すべてを、短い時間の中で行います。一瞬のために積み重ねている準備は、決して短くありません。
学校説明会のたびに、生徒が準備を行います。
話す内容を考え、言葉を選び、動きを確認する。







説明会が終わったあとには、自分の姿を動画で見返し、必ず振り返りをします。
最初は、誰でも戸惑います。自分の話し方や立ち居振る舞いを映像で見るのは、恥ずかしく、照れくさく、できれば避けたいと感じるものは自然な反応です。
その「恥ずかしさ」は、自分が今いる殻の外に出ようとするときに感じる恐怖でもあります。
だからこそ、最初は目を背けたくなる。それもまた、成長の入り口です。



その殻を少しずつ破っていくと、生徒たちは自分を少し離れたところから見るようになります。
上から自分の様子を眺めるように、話し方や動き、間の取り方に気づき始めます。
この力が働き始めると、
「ここで早口になっていた」
「緊張が解けたあと、動きが雑になっていた」
「最後まで、人は見ているのだ」
といったことに、自分自身で気づけるようになります。
指摘されて直すのではなく、自分で見て、考えて、修正する。



想定外の質問が来ても、慌てずに考え、自分の言葉で返せるようになる。その経験は、説明会だけにとどまりません。
勉強の仕方、計画の立て方、振り返りの方法。記録を取り、計画との差を見直す。友達とのやりとりなど。
そうした一つひとつの積み重ねが、自分自身を俯瞰し、修正していく力につながります。
誰かに引っ張られて動くのではなく、「こうなりたい」「ここを直したい」と、自分の内側からエネルギーが生まれる。
その状態こそが、本当の意味での成長だと、考えています。
最初は恥ずかしくても、繰り返すうちに、目つきが変わっていく。自分に厳しくなり、同時に、次の一歩を自分で選べるようになる。






学校説明会は、きっかけの一つにすぎません。数分の本番の裏側で育っているのは、「自分を見る力」と「自分で動く力」です。
成功は、一瞬に見えるかもしれません。しかし、その前には、考え、直し、振り返る時間があります。
だからこそ結果だけでなく、そこに至るまでの準備と振り返りを大切にしています。
その「5分」のために積み重ねてきたものを、本番で高い精度で出し切れるかどうか。そこに、すべてが詰まっています。