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言葉とデザインで本の魅力を伝える―入学前POP作成読書課題―

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INNOMAG

INNOMAG(中高図書室)では、例年、新入生を対象に、本のPOPを作成する入学前読書課題を出しています。

一般的な図書室では、本の背表紙を見せて分類順に配架することが多いのに対し、INNOMAGでは、司書が選んだ本を表紙が見える形で展示しています。こうした独自のスタイルは、これまでテレビをはじめ、さまざまなメディアでも取り上げられてきました。

今回のPOP課題も、そうしたINNOMAGならではの「本との出会い方」を広げる取り組みの一つです。本を読むだけでなく、その魅力を自分の言葉と表現で誰かに届けることを大切にしています。

POP作成では、本への熱量はもちろん、内容を的確にまとめる要約力、見る人の心を引きつける表現力、そして独創性など、さまざまな力が求められます。本の魅力をどのように他者へ伝えるかを考える点では、マーケティングの要素も含まれています。

今年度は、中高合わせて400点を超える課題作品の中から選考を行いました。選考は難航しましたが、最終的に15名の「INNOMAG賞」受賞者を決定し、表彰を行いました。

作品の中には、切り絵に挑戦したものや、作品を象徴する言葉や場面を鮮やかに描いたもの、本を読み込むことで生まれる視点を大切にしたものなどがありました。

どの作品からも、生徒一人ひとりが本と向き合い、自分なりに感じ取った魅力を表現しようとする姿勢が伝わってきました。見る人の心を引きつけ、「この本を読んでみたい」と思わせてくれる作品ばかりでした。

また、惜しくも受賞を逃した佳作の作品にも、立体的な仕掛けを取り入れたものや、思わず目を奪われるイラストを添えたものなど、魅力的な作品が数多くありました。

現在、中学1年生と高校1年生の学年フロアでは、応募作品の一斉展示を行っています。展示されたPOPを見ながら、知っている本について話が弾んだり、好きな本を友人にすすめたりするなど、生徒同士の活発な読書交流も生まれています。

INNOMAGが大切にしているのは、本を「借りる場所」としてだけでなく、本を通して人と人がつながり、新たな興味や学びが生まれる場にしていくことです。今回のPOP展示も、生徒一人ひとりの読書体験が、友人との対話や新しい本との出会いへと広がる機会となりました。

さらに5月上旬には、新たな企画として、紀伊國屋書店新宿本店での選書ツアーを予定しています。代表として、INNOMAG賞および佳作を受賞した生徒が参加する予定です。

「書棚のない図書室」から始まる、本との新しい出会い。

読書を通して広がる学びと、生徒たちの豊かな表現力に、今後もぜひご注目ください。