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第13回 FIRE  株式会社MISSION ROMANTIC代表・森本萌乃先生をお迎えして

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学び・授業

第13回FIREでは、株式会社MISSION ROMANTIC代表の森本萌乃先生をお迎えしました。

テーマは、「好きなことで、会社を始める。——趣味を仕事に。本と人をつなぐ『ロマンチック』のつくり方」

森本先生は、「本」と「出会い」をかけ合わせた新しいサービスを立ち上げた起業家です。月に30冊ほどの本を読み、その中から選りすぐりの3冊を紹介する選書家でもあります。

 

当日は、起業に至るまでの思い、本との出会い、自分の「好き」を仕事にしていくことについて、率直な言葉でお話しいただきました。

森本先生の言葉は、まっすぐです。

しかし、かつては周囲の目を気にし、「いい人に見られたい」と思っていた時期もあったといいます。社長として仕事を進める中で、「いい人であること」と「仕事ができること」は同じではないと気づき、言うべきことを伝えるようになったそうです。

日々の中で感じるイライラさえも、仕事のエネルギーに変えていく。

そこに、森本先生の強さがありました。

 

起業を決めた理由について、森本先生はこう語ります。

「 20代でやらなかった後悔を、その後ずっと持って生きていくことが怖かった。」

失敗しないように進むのではなく、失敗も含めて、まず動いてみる。

その姿勢は、生徒たちにとって大きな刺激になったはずです。

 

森本先生は、もともと本が大好きだったわけではありません。学生時代は部活動に打ち込み、ほとんど本を読まなかったそうです。24歳ごろ、会社勤めの中で自分の停滞を感じていた時に出会った一冊の小説。その面白さをきっかけに、本を読むようになります。

 

一人の時間を愉しむこと。

自分自身と向き合うこと。

本は、森本先生にとって、心を整える時間にもなっていきました。

 

ファシリテーターのだいまりこさんとのやり取りも、FIREの大きな魅力です。事前に寄せられた質問や、会場の生徒からの問いに対して、森本先生は飾らない言葉で応じていきます。その率直さと瞬発力から、部活動に打ち込んできた方ならではの芯の強さも感じられました。

印象的だったのは、次の言葉です。

 

「好きなことを仕事にしている人は、たくさんの面倒なことや犠牲も引き受けている。」

「やりたいことをやるには、面倒なことを必死に頑張らなければならない。」

 

好きなことを仕事にする。

その言葉には、華やかな響きがあります。

けれども実際には、楽しいことだけを選ぶわけではありません。本当にやりたいことのために、面倒なことにも向き合う。簡単には諦めない。森本先生の言葉には、夢を形にしてきた人だからこその現実味がありました。

 

10代のうちにできることとして挙げられたのは、「好き」と「得意」を見つけることです。

三日坊主を100回やってみる。

その中で、何度も戻ってくるものが「好き」になる。

人と比べる中で、「自分は少し得意かもしれない」と思えるものが見えてくる。

その掛け合わせが、やがて唯一無二の仕事につながっていきます。

 

一方で、「やりたいことがない」と感じる人も、自分を否定する必要はありません。誰かを支える力、応援する力、サポートする力も、大切な才能です。起業を考えるうえでは、いろいろなものをそぎ落とし、「自分は何をしたいのか」をシンプルに見つめることが大切だとも教えていただきました。

 

参加した生徒からは、

「他人と比べて自分が得意な事を知る、小さな自分にしか出来ない事をやる、笑顔やワクワクしている人のエネルギーの大切さなど、いろんな事を学べました。」

という感想が寄せられました。

 

また、保護者の方からも、

「息子が進路を決めるにあたり伴走方法のヒントをいただくつもりが、私自身ためになることばかりでした。一度背負ってきたものをリセットした状態にして、選書して頂いた本を渡したいです。」

という声をいただきました。

 

今回のFIREで見えたのは、「好き」を仕事にすることの華やかさだけではありません。

その裏側にある努力、葛藤、行動の積み重ねです。

森本先生のまっすぐな言葉を通して、生徒たちは、自分の中にある小さなワクワクや違和感に目を向ける時間になりました。

好きなことは、最初から大きな夢でなくてもいい。

小さな違和感や、何度も戻ってきたくなるものの中に、自分だけの未来の種があるのかもしれません。