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挑戦する学び ― 冬期講習を実施しました ―

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授業・学び

12月22日、冬の寒さを吹き飛ばすような熱気の中、冬期講習が始まりました。参加は任意ながらも、自らの課題に向き合おうとする生徒たちが集い、教室には心地よい緊張感が漂っていました。

高校生:目標を見据えた実践的な学び

高校生は学年ごとに目的を明確にした講習に取り組みました。高校1・2年生は、学習の基礎となる英語・数学・国語の3教科に集中し、通常とは異なる教員の授業を受けることで、新たな刺激の中で学びを深めました。目標をもって受講する生徒の眼差しは真剣で、主体的に学ぶ姿勢が随所に見られました。
高校3年生は、来年1月に控える大学入学共通テストを見据え、本番とまったく同じ時程で演習問題にチャレンジしました。また教員によるポイント解説に集中して取り組み、少しでも得点力を高めようと努力する姿が印象的でした。集中力を研ぎ澄まし、生徒一人ひとりのベクトルは未来へと向かっています。。


中学生:自ら選び、成長する学び

中学生の講習では、生徒自身が自分に合ったレベルを選択する教科を設けました。これは、自分を客観的に見つめる自己評価力を養うとともに、自ら決断したことに責任をもって取り組む実行力を育てるための取り組みです。異なる刺激の中で仲間と学ぶことで、互いに高め合い、目標に向かう一体感や仲間意識も育まれました。
この冬期講習は、生徒一人ひとりにとって、未来を切り拓く確かな一歩となりました。模擬試験だけでなく、全員が「英検3級取得」を目指す中で、互いに刺激し合い、団体として目標に向かう一体感や仲間意識を醸成したいという願いを込めています。参加した中学生は、意識のチェンジが確実に見られました。


教員の想い

こうした多様な環境を意図的に用意することには、本校が大切にしている「3つの非認知能力」の育成という大きな目的があります。私たちは、勉強の目的は単に点数を取ることだけではなく、他者とつきあう社会性、感情を管理する自制心、そして目標を達成する実行力を養うことにあると考えています。
学校という場所で、級友と同じ空間を共有しながら学ぶことには、独自の価値があります。もし、いま自分自身の「国語の歯車」がうまく回っていなくても、隣で懸命にペンを動かす友の姿を肌で感じることで、その熱が伝播し、自分の歯車も回りだすことがあります。いつもと同じ環境に安住するのではなく、あえて異なる編成や刺激に身を置くことで、生徒の可能性は後天的にいくらでも伸びていくのです。
ノーベル物理学賞受賞者のデニス・ガボール氏は、「未来は予測するのではなく、創造するものである」という言葉を残しました。本校で学び、羽ばたいていくすべての生徒たちが、与えられた未来をただ受け入れる傍観者ではなく、自らの手でわくわくする未来を「創造する」大人になってほしい。この講習が、その確かな一歩となることを確信しています。