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「英語漬けの12日間――学びと絆を育んだセブ島イングリッシュキャンプ」

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国際交流

本校初となるセブ島イングリッシュキャンプを、12月7日から12月20日まで実施しました。本プログラムの目的は、英語漬けの環境に身を置く経験を通して生徒の英語力を向上させること、そして学習習慣を定着させることです。授業は朝7時30分から夜8時まで設定しました。厳しいスケジュールではありましたが、生徒一人ひとりが充実した学習経験を得られ、英語の4技能をバランスよく伸ばせるようプログラムを設計しました。加えて、1日に3時間以上、1対1のスピーキングレッスンを行いました。
出発前には事前学習を行い、キャンプに参加するきっかけを振り返るとともに、それぞれが目標を設定する時間を設けました。プログラム期間中、モチベーションが下がりそうになった際には、これらの目標を自分自身の「北極星(指針)」として思い出し、挑戦を続けられるように声かけを行いました。

キャンプ開始当初、生徒たちは高い意欲と期待感をもって授業に取り組んでいました。日を追うごとに疲労は見られたものの、それでも最後まで粘り強く努力を続け、全員が無事にプログラムを修了しました。

 

期間中、生徒たちは共に学び、声を掛け合い、日々の経験を分かち合いながら互いに支え合っていました。同じ宿泊部屋の先輩が後輩に学習面で助言する姿が見られたり、中学生のパワフルな行動が高校生の学びへの意欲を引き上げたりする場面もありました。多重知能理論の観点から見ても、言語・語学的知能を発揮する生徒と、対人関係知能を発揮する生徒が互いに影響し合い、高め合っているように感じられました。

夜遅くまで、共用スペースで学習している姿が多くみられました。「こんなに勉強していることは久しぶり」と、笑顔で言っていた生徒からは、前向きに学習に取り組む姿勢を身につけつつあると感じられました。

一方で、ある程度自由な環境の中では、併設のコンビニエンスストアで夜にインスタントラーメンやアイスクリームを購入し、翌日に体調を崩す生徒もいました。教員が早めに状況を把握し、「長期的な視点で考えること」「目的を見失わないこと」を改めて確認し、全体にも共有しました。小さな失敗があっても、必ず内省する機会を設けることで、生徒自身が考え、次の行動につなげられるようサポートしました。

生徒にとって負荷の高いプログラムではありましたが、生徒同士、そして引率教員も含めた強いチームワークが、困難を乗り越え、モチベーションを維持する大きな力となりました。

プログラム終了時には、生徒たちは英語力を伸ばしただけでなく、クラスメイトとの深い絆を築き、フィリピンの先生方との間にも強い親近感を育むことができました。セブ島イングリッシュキャンプは、英語能力の向上にとどまらず、粘り強さなどのメンタル面、そして将来につながる人間関係を育む、挑戦的でありながら非常に実りある経験となりました。