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合格の先に見えたもの ―受験生が語る「受験の本質」 ―
進路
3月2日に5年生を対象に、また3月3日には4年生を対象に、大学受験を終えた5名の生徒による講演会を実施いたしました。受験を乗り越えた当事者の率直な言葉は、これから本格的に受験に向かう生徒たちにとって、大きな示唆と励ましとなりました。
Aさんは、法政大学に合格しました。自身の失敗談を包み隠さず語り、計画通りに進まなかった経験や成績が伸び悩んだ時期を振り返りました。その反省から基礎の徹底と復習の習慣化に取り組み、着実に力を伸ばしていった過程が紹介されました。また学習管理ツールを多用し、モチベーションを保ったり、スマホロッキングコンテナを使用し、スマートフォンと向き合ったりしていたなど受験生ならではの声が聞けました。
Bさんは、中央大学に合格しました。もともとは理系として学習を進めていましたが、自らの将来像や学びたい分野を改めて見つめ直した結果、文系へ転向するという大きな決断をしました。「自分で選んだ道だからこそ最後までやり抜く」と覚悟を定め、基礎事項の徹底理解に時間をかけました。特に、用語の正確な理解や基本問題の反復演習を怠らず、土台を固めることを最優先にしたことが、結果として応用問題への対応力につながったと語りました。
Cさんは、東洋大学に合格しました。精神面の安定が学習の質を左右すると述べ、不安や焦りに向き合いながらも「今やるべき基本をやり切る」姿勢を貫いた経験を語りました。また「直前の模試の結果がさんざんでも志望校を変えず諦めずにチャレンジしてください。」と熱弁しました。
Dさんは、明治大学に合格しました。自身の経験を交えながら体調管理の重要性について話しました。受験期に体調を崩し、長期間を思うように活用できなかった悔しさを率直に伝え、「健康という土台があってこそ努力が積み上がる」と後輩たちに呼びかけました。規則正しい生活や十分な休養の大切さは、多くの生徒の心に響きました。
Eさんは、慶應義塾大学に合格しました。講演では、「とにかく英語をやること」という言葉を何度も繰り返し、その重要性を強調しました。英語は短期間で劇的に伸びる科目ではないからこそ、毎日の積み重ねが不可欠であると語りました。単語帳を繰り返し確認すること、文法事項を曖昧にしないこと、長文読解では構文を丁寧に取ることなど、基本に忠実な学習を徹底したといいます。特に印象的だったのは、「英語を得点源にできるかどうかが合否を分ける」という実感でした。模試の結果が思うように出なかった時期にも、難問に走るのではなく、基礎的な単語や文法に立ち返ることを意識したといいます。
質疑応答では、学習計画やメンタルの保ち方に加え、「スマートフォンをどのように扱っていたか」という質問も寄せられました。SNSのアプリはすべて削除するなど工夫をしていたことを紹介しました。便利なツールである一方、使い方次第で集中力を大きく左右する存在であることを実体験をもって語り、自己管理の重要性を強調しました。
五者五様の経験が語られる中で、全員に共通していたのは「基礎をおろそかにしない」という姿勢でした。特別な近道があったわけではなく、基本事項を繰り返し確認し、土台を固め続けたことこそが合格へとつながったのです。
今回の講演会は、受験の本質が華やかなテクニックではなく、日々の基礎の積み重ねにあることを改めて実感する機会となりました。本校では今後も、生徒同士が学び合い、高め合う場を大切にしてまいります。