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広がる学びの世界―LEARNER’S TIMEの取り組み③
授業・学び
中学3年生の「LEARNER’S TIME」において、大学博物館を訪問しました。2月にあっても受験に追われることなく、将来の進路について落ち着いて考えることができる中高一貫校の特長を活かした取り組みです。
〇東京海洋大学マリンサイエンスミュージアム
正門から館内へ向かうと、生徒たちは鯨ギャラリーに展示されたセミクジラやコクジラの骨格標本の大きさに驚きの声を上げていました。館内には、ペンギンやシロクマなどの剥製、養殖や海産加工に関する展示が並び、海洋に関わる学問の広がりを感じることができます。天井から吊り下げられた標本や間近で観察できる展示もあり、生徒たちは細部まで熱心に見学していました。
体験コーナーでは、クジラのひげや歯に実際に触れ、ハクジラとヒゲクジラの違いについて考える姿も見られました。大学で学ぶ意味を具体的に考える機会ともなり、進路意識を高める訪問となりました。
〇國學院大學博物館
同館は考古・神道・校史の三つのゾーンに分かれ、日本の歴史と文化を多角的に学べる構成となっていました。
縄文時代の土器や石製耳飾りの展示では、「どのように使われていたのか」「どのような思いで作られたのか」といった疑問が生まれ、生徒たちは解説を読みながら理解を深めていました。実物資料を前にすることで、歴史が具体的な営みとして感じられていました。
神道ゾーンや校史ゾーンの見学を通して、日本の伝統文化や大学の歩みにも触れ、学問を継承する意義について考える機会となりました。
〇東京大学総合研究博物館
東京大学本郷キャンパス内の総合研究博物館を訪問しました。正門から構内に入り、歴史ある建物が立ち並ぶキャンパスの雰囲気を感じながら見学に向かいました。
館内では、自然史標本や考古資料、文化財関連資料など、文理を横断する幅広い展示を見学しました。特に大森貝塚の出土品展示では、学校周辺地域の歴史が大学の研究成果として体系的に示されており、生徒たちは興味深く見入っていました。
研究員が資料を分析する様子も見学し、学問が現在進行形で発展していることを実感する機会となりました。大学での学びへの関心を一層高める訪問となりました。
〇東京科学大学博物館
はじめに同館の概要説明を受け、東京科学大学の創設の経緯や前身である東京工業大学の沿革について学びました。創立当初から現在に至る発展の歩みをたどり、日本の科学技術教育を牽引してきた歴史と社会的役割への理解を深めました。
続いて、電気・光・通信分野の展示を見学しました。真空管の実物資料や光通信技術の研究過程、水晶振動の解説などを通して、基礎研究が現在の高度な情報通信技術へと発展してきた過程を学びました。最先端研究のパネル展示や実験装置にも強い関心が寄せられ、「なぜこの現象が起こるのか」「どのような仕組みか」といった問いを抱きながら主体的に理解を深める姿が見られました。
創設100年を記念した記念館や建築模型の展示では、施設設計の思想や機能性に触れ、研究分野の広がりを実感しました。地下1階ではホログラフィーやロボット研究など多彩な成果が紹介され、立体映像体験には驚きの声が上がりました。ノーベル化学賞受賞研究の紹介もあり、基礎研究の重要性について理解を深めました。
見学後はキャンパスを散策し、研究棟や講義棟を巡りました。「ロボコン発祥の地」の碑も見学し、ものづくり教育の伝統に触れました。研究に向き合う学生の姿や学問の空気感は、生徒たちにとって大きな刺激となりました。
中学3年生にとって今回の訪問は、単なる施設見学にとどまらず、「将来どの分野を学びたいのか」「どのような世界に挑戦したいのか」といった根源的な問いと向き合う機会となりました。Learner Timeで大切にしている、自ら問いを立て主体的に学ぶ姿勢が随所に見られ、本校の掲げる「自主・創造・貢献」の精神を体現する学びとなりました。今回の経験が、生徒たちの進路意識のさらなる向上と探究心の深化につながることを期待しております。