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母校へ帰ってきた一期生たち ― 教育実習がスタート ―
授業・学び
6月1日より教育実習が始まりました。今年、本校に教育実習生として戻ってきてくれたのは、品川翔英高等学校の一期生である4名の卒業生です。
一期生である彼らが高校生活をスタートさせたのは、新型コロナウイルス感染症の影響が社会全体に大きな混乱をもたらしていた時期でした。本来であれば希望に満ちた高校生活の第一歩となるはずだった入学式は実施することができず、授業の多くもオンライン形式で行われました。友人と顔を合わせる機会や学校行事、部活動など、かけがえのない高校生活の時間が大きく制限された世代です。
そのような環境の中で学び続けた生徒たちが、数年の時を経て「教員になりたい」という志を抱き、教育実習生として母校に戻ってきてくれました。教職員にとって、これほど嬉しいことはありません。創立間もない学校の歴史をともに歩み始めた一期生が、今度は後輩たちの成長を支える立場として校舎に立つ姿に、学校の歩みと生徒たちの成長の軌跡を感じています。
今回の教育実習にあたり、それぞれの実習生に高校時代の思い出や実習への意気込みを聞きました。
A先生は、高校時代から将来の目標を明確に持ち、その実現に向けて一貫した姿勢で努力を重ねてきました。「教育実習で母校に戻ってくることを目標の一つにしていた」と語り、当時、本校には情報科の教員が少なかったことから、情報科教員という進路を視野に入れ、大学での学びを選択したそうです。
一方で、高校時代はバスケットボール部に所属し、部活動にも全力で取り組んでいました。実習では「一期生として後輩たちに誇れる姿を見せたい。親しみやすさを大切にしながらも、立場を意識して節度ある関わりを心掛けたい」と意気込みを語ってくれました。
B先生は、バレーボール部に所属し、高校生活の中心には常に部活動があったと振り返ります。仲間とともに練習や試合に励み、多くの喜びや苦労を経験した3年間は、今でも大切な思い出となっているそうです。
実習に向けては、「生徒の皆さんとの関わりを大切にしながら、多くのことを学びたい。一人ひとりとのコミュニケーションを積極的に取り、自分自身も成長できるよう努力したい」と話してくれました。
C先生は、コロナ禍で入学した世代だからこそ、当たり前の日常の大切さを強く実感していたといいます。通常授業が再開された後は、友人との会話や食事、部活動など、何気ない学校生活そのものを心から楽しんでいたそうです。また、「品川翔英は自分の『好き』を尊重してくれる場所だった」と振り返り、体育分野への進路が定まってからは、より充実した日々を送ることができたと語ってくれました。教育実習については、「母校に戻って来られたことを嬉しく思う。短い期間ではあるが、主体的に行動し、多くの経験を得たい」と力強く話していました。
D先生は、高校時代から将来の夢を見据え、必要な資格や学びを逆算して考えながら日々を過ごしていたそうです。その一方で、学校行事を楽しみにしながら充実した高校生活を送っていました。「母校に実習生として戻ってこられたことをとても嬉しく思う。生徒と積極的に関わりながら、自分がどのような教師になりたいのかを考える3週間にしたい」と語ってくれました。
高校時代にさまざまな制約を経験した一期生たちですが、その経験は決して失われた時間ではありませんでした。困難な状況の中でも前向きに学び続けた経験が、現在の学びや教員を志す思いにつながっています。
生徒としてこの校舎で学んでいた彼らが、今は教育者を目指して教壇に立つ。その姿は、在校生にとっても大きな励みになることでしょう。そして私たち教職員にとっても、生徒たちの成長の可能性を改めて実感する機会となっています。
3週間という限られた期間ではありますが、実習生たちが多くの学びを得るとともに、在校生との関わりを通してさらに成長してくれることを願っています。本校が大切にしている主体的な学びや探究的な姿勢を、今度は教育者の立場からどのように実践していくのか。その第一歩となる3週間になることを期待しています。