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高等学校説明会を実施しました

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9月26日(土)、多くの受験生・保護者の皆様が高校説明会に参加されました。
説明会の前には、教職員の打合せを行いました。校長はまず、この日の朝、自ら会場を回って整えた準備について話しました。予約状況に合わせた座席の調整、制服展示の配置、そして説明会後に制服を見に来られる方の列が滞らないようにする動線づくりです。校長は、来校された方がどのような気持ちで、どう動くのかを考えることがすべてのスタートだと語りました。
さらに、説明会の時間だけ力を尽くしても十分ではないと続けました。受験生を迎えるまでの準備、そして入学した生徒が力を伸ばせる授業。その積み重ねこそが、受験生の期待に応えることにつながります。個別相談で向き合った受験生が、入学後に力を伸ばせる授業を構築することに責任をもってほしい。生徒がやる気をもって学び、その姿を教員が喜びとする学校をめざしている。そう伝えたうえで、校長は「目の前の一歩を丁寧に、大切にやってください」と呼びかけました。

今回も生徒会運営部の生徒が参加し、受付、誘導や登壇しての説明、施設見学時の質問対応、個別相談の案内などを行いました。運営部に入って日が浅く、初めて経験する仕事を受け持つ生徒もいましたが、そうした生徒も割り当てられた役割だけでなく臨機応変に他の役割に入って動いている姿が印象的でした。

説明会において校長は、「現在の中学3年生が40歳になる2050年を見据え、今の成績を基準に将来を設計するのではなく、未来がこうなるからこの準備をしようと逆算して将来を作ってほしいと考えています。」と話し、2050年がどんな未来になるかという予測を示しました。そして「高校生活でどのような力を育むのか。AIが動く時代こそ、何を大切にするべきか判断できる人になってください。周りの人と協働できる人になってください。例えば体育祭は人と協力すること、人を応援することを体験する貴重な行事だと考えています。」と語り、未来を見据えた3つの新しい常識として教育の「3大パラダイムシフト」について説明しました。

1つめは「まず理解してから覚える」という常識を覆すこと。まじめな生徒ほど、全部理解しなくてはならないという常識にとらわれて脳がフリーズしがちだが、8割くらい覚えたら次に進む。それを続けていると伏線回収(アハ体験)がおこり、そこから急速に理解が深まっていく。また繰り返し思い出すと記憶は定着しやすいので、何度も繰り返すことが重要である。

2つめは「規律とは統制と圧力としての鎖」ではないということ。生徒が将来生活し、家族を養う基地をつくるために必要な「足場」にあたるものが規律であり、これは自由を制限するものではない。卒業するときに、この足場がロケットのランチャーがはずれるようになって、好きな場所に行って社会人生活を送ってほしい。

3つめは、人には8つの知能があり、これらは後天的に伸びていくということ。これを「多重知能理論」という。数学や英語が得意な人が優秀かというと、そうではなく、8つの中の2つの知能が早く回り始めているだけ。受験生の皆さんに「好きなこと」があれば、それぞれ8つの知能のどれかが回り始めているということであり、それらが掛け算となって、「好きなこと」「得意なこと」と「社会から必要とされること」が重なる部分で活躍してほしい。

最後に、これらを実現するために高い水準の要求と、深い心理的安全性と優しさをもって生徒たちと接していきたい。そのために品川翔英では先生たち全員と勉強会をしていると締めくくりました。

生徒たちは多少の緊張を見せつつも、教育の特長を分かりやすく、テンポよく説明してくれました。

説明会後の生徒の振り返りでは、全員がそれぞれの気づきや次に活かしたい点を共有しました。「放送室の仕事を振り返って改善点を見つけた。次に活かしたい。」「個別相談の案内をしており、一度に何カ所ものブースの相談が終わった時に、次にどの受験生をどのブースに案内するべきかわかなくなってしまった。」という反省の声に対して校長は、「たくさん失敗してたくさん改善ポイントを見つける経験をしてほしいです。」と声をかけていました。「しばらく運営部の仕事から離れていたので感覚を取り戻せるか不安だったが、明るい笑顔で受験生に接することができた」と話した6年生に対しては、「他の生徒が看板の片づけを気にしているのを聞いて、あなたは『僕が行きます』と行動してくれました。そういうことができるのが社会人にとって最も重要です。」とコメントしました。最後に振り返りを述べた6年生は「初めて経験する役割につく4年生が多くて、指導しながら心配していたが、実際の動きを見ていたら安心した。」と話しました。校長は「あなたはみんなの力が高まっていくのを実感する体験ができました。」と話し、「皆さん、これからも自信をもって頑張ってください。」と結びました。

生徒の解散後、教職員が集まり、個別相談や校内案内で受験生・保護者と接して感じたことを一人ずつ共有しました。
多く挙がったのは、学校の雰囲気についての声です。複数の学校を見学した保護者から「品川翔英がいちばん落ち着いていて、生徒の雰囲気が良かった」と伺ったという報告がありました。長く本校を知る教員からは、「落ち着いている」という言葉で本校が語られることに、学校が新しい段階に入ったことを実感したという話もありました。
国際教養コースへの関心の高さも、多くの教員が口をそろえた点です。アドバンスドコースの内容や、1年間の留学を経て日本に戻り、そのまま進級できる留学プログラムについて、具体的な質問が相次ぎました。また、これまでは保護者からの質問が中心でしたが、今回は受験生本人が部活動や課題、入学後の学校生活について積極的に尋ねる場面が目立ちました。
最後に校長から受験生の状況に委ねるのではなく、教員が手を尽くせる範囲で何ができるかを考えることが大切だと強調しました。そのうえで、かつて「自由な学校」と言われた本校が「落ち着いた学校」と評されるようになったのは、日々の指導の積み重ねであり、そこに自信を持ってほしいと語りました。
挨拶についても触れました。挨拶したい気持ちはあっても、きっかけをつかめない生徒は多い。その心理を汲み取り、力を引き出せる学校にしていきたいという思いです。さらに、教員一人ひとりが学校の進化に加わること、互いに協力して生徒を伸ばしていくことの大切さを説きました。
「公立中学校の生徒たちが、本校の高校生に憧れて入学してくる。そんな在校生を育てていこう」。校長はそう呼びかけ、月曜日の授業からまた変えていってほしいと締めくくりました。
受験生の声を次の一歩につなげるため、教職員一同、日々の教育活動に取り組んでまいります。

雨の中、品川翔英にお越しいただいた受験生・保護者の皆様、ありがとうございました。来週は志ら梅祭を開催いたします。ぜひ足をお運びください。